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ラジオ波|Radio Frequency

ラジオ波は、RF電磁波です。
一般的に電磁波というと、安全でないイメージが有りますが、このラジオ派は、DNAに干渉する危険性がないことから、美容やエステだけでなく、がん治療の現場でも利用されています。
ラジオ波を体に照射すると、細胞の分子と分子がこすれ合って、摩擦熱を発生させ、その燃焼により脂肪を燃やすことができ、皮膚の引き締め効果などが期待されています。

両親媒性分子|Amphiphilic molecule

1つの分子内に水(水相)になじむ「親水基」と油(有機相)になじむ「親油基」(疎水基)の両方を持つ分子の総称。界面活性剤などのほか、リン脂質などの生体内分子や両親媒性高分子などがあります。
水中で凝集してミセルや脂質二重層に代表される二重層膜を形成します。また、水相と有機相の界面に吸着して表面張力を下げ、ミセルを形成して一様に混合させ、エマルションを形成することで、界面活性剤として機能します。
生体膜の主成分はリン脂質であるが、リン脂質の両親媒性は、生体膜をつくることを可能にしています。両親媒性によってリン脂質が二重層膜を形成することにより、成分の異なる水溶液を疎水性の領域によって内と外に区切るという役割を果たしています。
リン脂質の他にも生体内には両親媒性を持った分子が存在します。例えば、コレステロールや糖脂質です。これらの両親媒性物質は脂質二重膜とはまた別の物理的・生物学的役割を持っています。

臨床研究|Clinical study

臨床研究とは、医療分野で現場を重視する研究のことです。医学では患者を対象に実学的な医療措置を実践し研究していくことになります。具体的には、病気の原因の解明、病気の予防、診断、治療の改善、患者の生活の質の向上につながるデータ採取などです。
臨床研究には観察研究と介入研究、二次研究、質的研究とに分かれます。観察研究は、治療の効果や摂取後の経過を観察します。介入研究は、個人や集団を対象に治療方法を介入して、効果などを研究します。二次研究は、発表済の論文データを再利用し再評価や整理を行います。質的研究は、漠然としたものに仮説を立て検証していきます。ちなみに政府に認可された新しい薬の診療によるデータ集めは、臨床試験または治験と呼びます。

リンパ|Lymph

リンパとは、血液の中にある血しょうという成分の一部が血管の外に染み出した液体のことです。
リンパ管は、内蔵や皮膚など体中に張りめぐされていて、それに伴ってリンパ液も体中を流れていることになります。
これは、老廃物の回収や、排泄、細菌の退治、また、ウイルスなどからの抗体を作ったり、異物や細菌を血管に入れないようにするなど、体にとって非常に重要な役割を果たしています。
リンパが滞ってしまうと、むくみが起こったり、老廃物が排出されないために免疫が低下してしまったり、疲労が起こりやすくなったり、肩こりになってしまったりと、あらゆる不調をきたしてしまうことになります。また、むくみを放っておくと、セルライトの原因になってしまうこともあります。これらは、運動不足やストレス、冷え性、塩分の取りすぎなどが原因となっています。

レチノイド|Retinoid

レチノイドとは、、ビタミンAに由来する点や、化学構造や機能の点で、同様の物質の種類を指します。
すべてのビタミンA誘導体や、機能や化学構造の点でビタミンAに類似した合成化合物を指し、体内ではレチノイド受容体(英語版)に結合します。
一部はニキビや光老化、また特定の悪性腫瘍といった皮膚疾患の治療に承認された医薬品で、これ以外では主に美容を目的として化粧品に配合されています。医薬品としてはトレチノインやアダパレン、化粧品ではシワ改善作用の効能表示が承認されたレチノール、パルミチン酸レチノールなどがあります。最近では、新しいレチノイドとして、レチノイン酸ヒドロキシピナコロンを導入している医療機関も増えて来ています。

レチノイン酸|Retinoic acid

レチノイン酸は、ビタミンAの活性体原体であり、皮膚の老化を遅らせ、小じわ、シミなどに効果を発揮するクリームです。レチノイン酸を皮膚に塗ると、皮膚細胞の分裂が通常より早くなり、次々と新しい細胞ができ、表皮が新しい細胞に置き換えられます。さらに真皮にあるコラーゲンを作る細胞の繊維芽細胞に働きかけ、コラーゲンの生産を増加させます。
レチノイン酸を塗ると、通常4~5日後に皮がむけ赤くなったり、かさついたりしますが、皮膚がビタミンAに馴染んでいるために起きる反応です。1~2か月で皮膚が徐々に慣れてきますので、症状は治まり、レチノイン酸の効果を実感できます。使用法は、夜の洗顔後、通常のスキンケアの後にシミ、しわなどの気になる部分に薄く塗ります。使用中は、紫外線をしっかり防止することが大切です。

レチノール|Retinol

レチノールとはビタミンAのことです。
ビタミンAには細胞のターンオーバーを促進し、古くなった角質を排出し、皮膚の色調を整える働きがあります。また線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進し、ハリや保湿力を向上させます。
レチノールの生理活性の強さを1とすると、トレチノインはその50〜100倍の強さがあるとされています。トレチノインはその生理活性の強さから、化粧品や医薬部外品への配合は認められていません。
レチノールはトレチノインの前段階の物質であり、肌への作用はトレチノインと比較するとマイルドです。それでも使い始めは『レチノイド反応』という、塗布した部位の肌の赤みや落屑(皮むけ)が生じる場合があります
レチノールには構造異性体が存在します。上記薬理効果は、all-trans型のレチノールで検証されています。13-Cis型や9-Cis型は米国にて発癌性が確認されているため、構造安定性が担保されていないレチノールの長期使用には注意が必要です。

レーザー治療|Laser treatment

レーザー治療とは、レーザー光を用いて医療や美容に役立てる手法です。レーザーは、コントロールが可能な光であり、波長や光の強さを制御することにより、異なる効果を発揮させることができます。美容方面でのレーザーによる治療も開発が進み、特に肌トラブル関する改善の効果が大きいです。レーザーを用いた美容整形は多種多様であり、得られる効果も幅が広いです。

老人性眼瞼下垂|Senile ptosis

目を開いた際に上瞼が正常位置より下がった事が原因によって黒目上方が隠れる状態や瞼が開きにくい状態を指し、上の視野が狭く見えたり違和感がある・見た目が悪くなる症状が現れます。生まれつきや出生直後の先天性と加齢による後天性があり、老人性眼瞼下垂は後天性に分類されます。
瞼が垂れると老けて見えるだけでなく、ミュラー筋が緩む為に自律神経が影響を与えられ、疲労・不眠・頭痛・肩こりの原因になります。
老人性眼瞼下垂は大半が腱膜性眼瞼下垂に分類され、加齢以外にもコンタクトレンズや花粉症・アトピー性結膜炎など目をこする事で眼瞼挙筋が薄くなったり断裂・接合部分が離れてしまい進行します。真性と呼ばれる腱膜性眼瞼下垂以外に偽性眼瞼下垂があり、顔面麻痺など瞼の皮膚のたるみが原因の疾患もありますので眼瞼挙筋に異常が発現する真性と区別する必要があります。高齢者の場合はこの腱膜性と偽性が複合して併発発症する場合もありますので、受診する必要があります。

老人性色素斑|Senile spot

日光黒子(にっこうこくし)ともよばれ、紫外線が原因でできるしみです。そのため、日が当たりやすい顔面や手などの部位にできやすいのが特徴です。
しみにお悩みの方の約60%が、この老人性色素斑でお悩みと言われています。レーザーでの治療が適しています。