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ナイアシン|Niacin

ナイアシンとは、水に溶けやすい水溶性ビタミンBの一つです。ビタミンB3とも呼ばれるニコチン酸およびニコチン酸アミドの総称で、必須アミノ酸のトリプトファンから体内で合成することもできます。
細胞がタンパク質や糖質、脂質からエネルギーを作り出す際に必要な酸化還元酵素を補助する働きをするため、これらの代謝にはナイアシンの存在が必要不可欠です。皮膚や粘膜を健やかに保つ働きをすることにもつながるので、ナイアシンが不足すると皮膚炎や口内炎、食欲不振や消化不良といった症状が起こり、ペラグラと呼ばれる欠乏症を発症します。
ナイアシンが多く含まれる食品は、カツオやサバ、イワシなどの青魚、レバーやササミなどの肉類です。魚類や肉類はタンパク質の豊富な食品でもあるため、同時にトリプトファンを摂取することにもなります。

内出血|Internal bleeding

内出血とは体内で血管が破れて出血することをいいます。従って「青あざ」や「たんこぶ」といった日常的なものから、頭がい骨内や内臓で生じて重篤な状態になりうるものまで含みます。
一般的に「青あざ」といわれているものは、打撲や衝突によって皮膚の下の血管が破れて出血し、その血が溜まった皮下出血のことで、皮膚の表目からは青から青紫色に見えることからこう呼ばれています。打撲や衝突の直後には現れず、また溜まった血は自然に体内に吸収されるので、次第に色は薄れ、やがて黄色っぽい色になり消えます。
ぶつけた覚えがないのに足に青アザができていることがありますが、これは多くの場合、単純性紫斑と呼ばれる女性に多い病気です。
内出血とは関係のない青アザもあります。これはメラニン色素を作るメラノサイトが皮膚の比較的深いところで増殖して存在しているもので、赤ちゃんのお尻に見られる蒙古斑もこれに当たります。生後間もなく、あるいは思春期に顔、特にほほやこめかみに現れるものは「太田母斑」といわれるもので、東洋人の女性に多く見られます。「太田母斑」の場合、レーザー照射してメラノサイトを破壊することで治療可能です。

内臓脂肪|Visceral fat

腹筋の内側、腹腔内の内臓の隙間に付いた脂肪です。女性よりも男性に蓄積しやすいと言われ、高脂血症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病をひき起こす原因となります。

内服薬|Internal medicine

内服薬とは、内服するお薬、つまり飲む薬全般のことを指します。
この場合は、例えば液体・粉末・錠剤などの形は問いません。トローチなどもこれに含まれ、だいたい病院で処方される薬剤のほぼ全てはこれに含まれます。飲むということを目的にした薬で、効果は非常に多岐にわたります。痛み止めや抗生物質などが配合されていることもあれば、生薬や漢方なども飲むのであれば当てはまります。
一方、体に塗るのは外用薬といい、軟膏やクリームなどは外用薬に当てはまります。また、貼るタイプの薬も外用薬になるのです。また、点滴や注射はこのどちらにも当てはまりません。また、時々漢方などでは煎じて飲むタイプもありますが、コレは煎じ薬となりますので内服薬とは言いがたいでしょう。

ナノカプセル|Nanocapsule

ナノカプセルとは、ナノテクノロジーを応用させることで薬品をナノ単位にまで細かく分解したものであり、それを使えば肌の奥深くまで容易に成分を届けることが容易だといわれています。そのため、化粧品やビタミン剤なども、ナノカプセル状にすることにより、より一層効果がある製品を作ることができるというのが一般的な見解です。
nm(ナノ)=m(メートル)の10億分の1の超微粒子で、細胞の間を薬効成分が通ることができるというのが、ナノカプセルが注目されている理由の一つです。

ナノテクノロジーを応用させることで薬品をナノ単位にまで細かく分解したものであり、それを使えば肌の奥深くまで容易に成分を届けることが容易だといわれています。 そのため、化粧品やビタミン剤なども、ナノカプセル状にすることにより、より一層効果がある製品を作ることができるというのが一般的な見解です。
ナノマテリアルとは同義ではありません。
ナノカプセルの化粧品以外の応用例として、DDS化した抗がん剤であるドキシル(ドキソルビシンのリポソーム)がすでに再発性乳がん等に使用されています。

ナノマテリアル|Nanomaterial

粒径が100nm以下の大きさの素材。より詳細には『非結合状態、または強凝集体(アグリゲート)または弱凝集体(アグロメレート)であり、個数濃度のサイズ分布で50%以上の粒子について1つ以上の外径が1 nmから100 nmのサイズ範囲である粒子を含む、自然の、または偶然にできた、または製造された材料(マテリアル)』とも定義されています。
種類としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカ、カーボンブラック、酸化亜鉛、グラフェン、カーボンナノチューブ、フラーレン等が挙げられます。
用途としては、化粧品、触媒、量子ドット、造影剤、ドラッグデリバリー、電子デバイス接合配線材等多岐に渡ります。また、ゴム、樹脂、紙、インキ、塗料、シーラントといった種々の材料にフィラーとして混錬され、様々な物性を発現します。
安全性は、まだ未解明な部分が多いため、人体に使用する際には注意が必要です。

ナノメートル|Nanometer

ナノメートル(nanometre、記号: nm)は、国際単位系の長さの単位で、10−9メートル (m) = 10億分の1メートル。 ナノメートル (nanometre). 記号, nm.

ナノ粒子|Nanoparticle

物質をナノメートルのオーダー(1-100ナノメートル)の粒子にしたものです。
比表面積が極めて大きいこと、量子サイズ効果(英語版)(量子ドット)によって特有の物性を示すことなど、一般的な大きさの固体(バルク)の材料とは異なる性質を示すことから、幅広い分野での研究・利用が進められています。

涙袋|Eye bags

目の下のふくらみを指します。別名「ホルモンタンク」とも呼ばれ、魅力的なパーツに例えられています。
涙袋がふっくらしていると、立体的で大きく、やさしい潤いのある目もとになります。

にきび|Acne

にきびは、皮膚の慢性炎症性疾患に位置付けられています。
にきびは90%以上の人が経験する身近な病気です。特に思春期にできることが多いため、「青春のシンボル」、「成長過程の一つ」というとらえ方をされがちですが、炎症がひどいと痕が残ることもあり、患者さんにとっては大きな苦痛です。これまでは、軽症のうちは化粧品やスキンケアだけで対応し、症状がひどくなったら医療機関(病院、医院)にかかるというのが一般的でしたが、最近治療法が進んで早期の症状から医療機関で治療できるようになりました。日本皮膚科学会が策定したにきび治療のガイドラインでは、アダパレン、過酸化ベンゾイル、アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合薬、抗生物質の一つであるクリンダマイシンと過酸化ベンゾイルの配合薬、抗生物質の飲み薬・塗り薬を強く推奨しています。

乳化剤|Emulsifier

乳化とは、水と油を混ぜ合わせることで、水と油の界面(境目)で働くものを乳化剤と呼んでいます。
一般に乳化剤は食品に使われるものを指し、化粧品等に使われるものを界面活性剤と呼んでいますが、機能は同じことを指しています。
細胞膜にあるリン脂質も界面活性剤の一種と言えます。
近年は、界面活性剤を悪い物の位置づけにする場合がありますが、あくまでも機能としてみれば乳化剤も界面活性剤も同様でなので、言葉だけでよし悪しを判断しないようにしたいものです。

抜け毛|Hair loss

毛髪は人それぞれ個体はありますが成長しきるとある一定量の毛量になります。「薄くなってきた」と感じる人の多くは抜け毛が原因というよりも毛髪が細くなったことに起因する人が多いといわれています。では、抜け毛が原因の薄毛とは何か。それは毛髪のヘアサイクルに大きく関係します。
毛髪は(成長期)(退行期)(休止期)という3つのサイクルに分かれます。まず、一本の毛髪の(成長期)は約2年から6年、頭髪の80%から90%を占めています。次に(退行期)が約2週間程あります。毛乳頭が縮小し、毛根が頭皮の浅い部分に移動をします。最後に(休止期)髪の毛の約115%がこの状態です。ここで毛母細胞の活動が止まり、脱毛となります。そして次の新しい髪の毛の生成のサイクルになります。
抜け毛の原因は他にもありますが、毛髪のサイクル異常は最も代表的な原因です。サイクル異常は喫煙や暴飲暴食、寝不足など、身体の生活サイクルとも密接な関係性があります。
男性の場合、加齢によるもの以外に、男性ホルモンによる男性型脱毛(AGA)が考えれます。AGAだった場合、内服薬による治療はかなりの確率で有効です。また幹細胞やGFC療法など注入治療を併用し高い効果を目指すこともできます。

ノンシリコン|Non-silicon

ノンシリコンとはシャンプーやコンディショナーなどヘアケア関連商品に用いられる単語です。
しかし、科学用語としては間違った使い方です。シリコンとは鉱物のことで、シャンプー等に配合している成分はシリコーンで液状です。シリコーンオイルを配合しないことを正確に表現するならば、ノンシリコーンです。
シリコーンは長い間、スキンケアやトイレタリー商品の潤滑剤として使われてきました。しかし、特に髪に残存する性質が強いために、洗髪後に髪がべたべたする、特に髪がまだ細い子供が使用した際にべたつきが強かったことから、排除運動が盛んになり今に至っています。
最近では、シリコーン自体の配合量を減らしたり、べたつきにくいシリコーンが開発されています。