dictionary 辞書コンテンツ
マ
- マリオネットライン|Marionette line
マリオネットラインとは、唇の両脇の部分から顎に向かって伸びる2本の線のことを指します。
腹話術に用いる人形(マリオネット)の口元部分とよく似ていることから、マリオネットラインと呼ばれるようになりました。
このラインが形成される要因には、頬の皮膚や筋肉のたるみによるもの、口元から下顎、首にかけて広がる「広頸筋」のたるみによるもの、など各種筋肉のたるみやこわばりが挙げられます。それにより頬の脂肪が口角下制筋という口元の筋肉に上から覆いかぶさるようになると、マリオネットラインが出現します。
ミ
- ミノキシジル|Minoxidil
血管拡張薬として開発された成分。後に発毛効果があるとされ発毛剤に転用され、日本以外ではRogaine(ロゲイン)の商品名で売られています。
日本では一般用医薬品として各社から市販され、優れた発毛効果をもたらすことから「飲む育毛剤」とも呼ばれています。
毛成長のメカニズムについては、毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化と説明されているが詳細は未だわかっていません。同じ脱毛治療薬のフィナステリドは薬理作用が異なるので併用が可能であり、また併用した方がそれぞれを個別に使用するよりも発毛効果を高める事が出来るとされています。
ム
- むくみ|Swelling
むくみとは、体内で血液中の水分が血管やリンパ管外に染み出してしまい、そのまま皮膚の下に溜まってしまう状態を言います。
原因としては、運動不足や睡眠不足、ストレスなど様々な生活環境が影響をしています。特に女性はブーツやヒールの高い靴を履くことで足を長時間締め付けてしまったり、長時間のデスクワークで血流が悪くなり、さらに夏の冷房で冷え性にといったような悪循環が続くとむくみも酷くなります。
本来であれば、血液中の栄養分や酸素は動脈を通って体の細胞へと栄養分を届ける働きをします。そして、細胞からでた老廃物や二酸化炭素を静脈やリンパ管が心臓まで運ぶのですが、静脈やリンパの動きが悪いと詰まってしまうためにむくみが起きてしまいます。特に足は心臓から一番遠いため、血液を送るためには足の血流や筋肉の力が必要です。しかし足が疲労してしまうとその力は弱まってしまい血流が悪くなってしまいます。足だけではなく顔など他の部位もむくみが起こります。放っておくと別の病気にも繋がるため注意が必要です。
メ
- メソセラピー|Mesotherapy
- メディカルコスメ|Medical cosmetics
- メラニン色素|Melanin pigm
- メラノサイト|Melanocyte
- メラノーマ|Melanoma
メソセラピーとは皮下に何らかの薬剤を直接注入する治療法のことを言います。
メディカルコスメとは、皮膚科医や美容外科医などの肌の専門家や医薬品を開発しているメーカーが、豊富な治療経験や実績・研究結果に基づいて開発した化粧品のことを主に指します。使用前に医師による適切な診察や指導を受けることを前提としている商品なので、高濃度の有効成分を配合することが可能で、医療機関や調剤薬局での専売商品が基本となっています。
メラニンは紫外線から肌を守るために、皮膚の基底層に存在するメラノサイトという細胞内で作られます。メラノサイト内にはアミノ酸の一種であるチロシンが存在し、このチロシンが、チロシナーゼという酸化酵素により、ドーパを経てドーパキノンへと代謝されメラニンが生成されます。この過程を阻害することで、紫外線を浴びてもメラニンを作られにくくします。
メラノサイトは、シミの元になるメラニンを作り出す細胞で、表皮の中でも最も深く、真皮に近いところにある基底層の中に存在しています。
肌は紫外線を浴びると、体を守るためにメラニンを作るよう信号を出します。この信号を受け取ると、メラノサイトは自身の内部にあるチロシナーゼという酵素を使って血液中のチロシンからメラニンを生成し、メラノソームという小胞に貯め込みます。ここが充満するとメラニンはケラチノサイトに渡され、そこで細胞核を紫外線から守る働きをします。
基底層の細胞は分裂によって徐々に上へと押し上げられ、およそ1ヶ月後には角質から垢となってはがれ落ちます。これをターンオーバーといい、メラニンも通常であればこのターンオーバーに従って垢と一緒に排出されます。ところが何らかの要因でターンオーバーが乱れていたり、あるいは長時間紫外線を浴びすぎてメラニンが大量に生成されていたりすると、この排出が正常に行われずに沈着し、シミとなります。
メラノーマ(悪性黒色腫)は悪性度の高い皮膚がんの一種です。一般的には「ほくろのがん」と呼ばれています。医学的には私たちの皮膚の色に関与する「メラニン色素」を作るメラノサイト(色素細胞)ががん化して生じると考えられています。悪性度の高い皮膚がんですが、早期に発見し、早期に治療を受けていただければ完治する確率も非常に高くなります。皮膚は内臓と違って目に見える部位ですので、早期にメラノーマを発見することができます。
メラノーマの治療は大きく分けて、手術、薬物療法、放射線療法があります。いずれの治療を行うかは、いわゆる病期(どれくらい病気が進行しているか)によって決まります。メラノーマであると診断された場合、全身の画像検査(レントゲン、CT、MRI、超音波検査、PET検査など)などを行い、領域リンパ節(メラノーマのある部位からがん細胞が最初に流れ着くリンパ節群)や内臓に転移がないかどうかを評価して病期を決定します。
手術は一般に臓器に転移がない場合に行われます。メラノーマの病変が非常に薄い場合は病変を少し大きめに切除する拡大切除、やや病変が厚いものの、領域リンパ節が腫れていない場合は拡大切除に加えてセンチネルリンパ節生検(領域リンパ節の一部を切除して顕微鏡で調べて微小な転移がないかどうか確認する検査)が行われます。病変が厚いうえに領域リンパ節が腫れていて明らかに転移と考えられる場合は、拡大切除に加えてリンパ節郭清術(領域リンパ節をまとめて切除する術式)が行われます。このように手術は病期が早期であればあるほど、小範囲の手術ですみます。
薬物療法は手術後に再発・転移を防ぐ目的で、あるいは既に切除不能な病変や臓器転移がある場合に行われます。近年の薬物療法は免疫療法、分子標的療法を中心にめざましい発展を遂げており、従来用いられていた抗がん剤に比べてその効果も大きく改善しています。
モ
- 毛細血管|Capillary
- 毛包|Hair follicle
毛細血管とは、ヒトの体内を巡っている動脈と静脈をつなぐ役割を担っている直径が8~20マイクロメートルと非常に細い血管のことです。これは赤血球がギリギリ通れるくらいの細さなので、肉眼では確認することができません。毛細血管は網目状にヒトの体内に張り巡らされていて、血液中を流れている栄養素や、酸素といった、ヒトが生きていくうえで欠かせないものを体内の各組織内に送り込みます。
毛細血管には、体内の組織中の老廃物を吸収してくれるといった、循環器系の役割を担うことができます。したがって、これらの機能が加齢などによって低下してしまうと、皮膚の老化の進行が早まってしまいます。
さらに、普通の血管と同様に血流の流れによってヒトの体温をコントロールできるので、冬などの気温の低い時などは体温の低下を防ぐために血流を速め、収縮します。これらの機能はとても優秀ですが、毛細血管は、頬の部分に多く張り巡らされていることから、赤く火照ってしまうといったことがあるので注意が必要です。
毛包は皮膚の機関であり体毛を生み出します。一般的に人の肌の1cm範囲内に20個程があります。発毛だけでは無く、他にも役割があるのです。例えば皮膚呼吸が代表的な役割でしょう。毛包から水蒸気を外に発散しています。他にも皮膚を分泌していますが、肌トラブルを引き起こす事も知られています。
毛穴に皮脂が蓄積すると角栓になります。そうなると毛穴が塞がれてしまい、毛穴の機能が低下します。