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界面活性剤|Surfactant

水と油(水に溶けにくい物)の両方の性質を持ち合わせ、水と油の中を取り持つ物質で、物質の境の面(=界面)に作用して、界面の性質を変化させるような物質の総称です。 界面活性剤の構造は、水になじみやすい部分(親水基)と、油になじみやすい部分(親油基)の相反する2つの部分からできています。
油と水はまざりませんが、界面活性剤が仲立ちすることでまざるようになります。界面活性剤は洗剤の他に、医療品、化粧品、食品などの成分として利用されているほか、繊維の製造工程など広く使われています。
界面活性剤には、大きく3つの作用があると言われています。1.浸透作用、2.乳化・分散作用、3.再付着防止作用、です。界面活性剤の多くは化粧品等の乳化剤として使用されています。

カニューレ|Cannula

カニューレとはやや太めの管状の医療器具のことです。ドイツ語で管を意味しており、体液の吸引や薬剤の注入などに用いられます。美容外科では脂肪吸引やヒアルロン酸などのフィラー(注入剤)を注射する際に用いられます。
プチ整形と呼ばれるヒアルロン酸注入やボトックス注入治療などで使用する一般的なカニューレは先端が尖っているため、毛細血管や神経を傷つけてしまい、痛みや腫れ、内出血を引き起こす原因となります。
そのため美容外科によっては、先端が丸まっているタイプのカニューレを採用し、毛細血管や神経を傷つけることなく施術し、痛みや腫れ、内出血のリスクを軽減している場合もあります。

かぶれ|Rash

かぶれとは、接触皮膚炎のことを指します。
接触皮膚炎とは外来性の刺激物質や抗原(低分子の抗原であるハプテン)が皮膚に接触することによって発症する湿疹性の炎症反応をいいます。湿疹とは、外的、内的刺激に対する主に表皮(皮膚の最も外にある皮)を炎症の場とし、かゆみ、ヒリヒリ感を伴う可逆性の炎症反応で、臨床的に湿疹三角に示されるように、紅斑(赤い斑)、丘疹(ぶつぶつ)、小水疱(水ぶくれ)などが混ざってジクジクした皮膚から慢性化すると苔癬化(ごわごわした皮膚)に至る皮疹から成り立つ皮膚疾患の総称です。
接触皮膚炎は大きく刺激性とアレルギー性に分類されます。さらに、光線の関与したタイプを加えて、(1)刺激性接触皮膚炎、(2)アレルギー性接触皮膚炎、(3)光接触皮膚炎(光毒性接触皮膚炎、光アレルギー性接触皮膚炎)、(4)全身性接触皮膚炎・接触皮膚炎症候群 に分類できます。
角層はバリアの役割を果たしており、正常な皮膚では分子量1,000以上の物質が角層を通過することはないと考えられています。しかし、現在の生活環境においては角層の障害がおこる機会が多くなっているため、皮膚に接触した石鹸、強酸性、強アルカリ性化学物質などの皮膚を刺激する物質が障害部位より侵入して角化細胞を刺激してサイトカイン、ケモカインという炎症を引き起こす蛋白の産生を誘導し炎症細胞の局所への浸潤を引き起こし炎症が起こると考えられています。アレルギー体質でない人も全員皮膚への刺激により起こるかぶれです。
日常生活の中で皮膚は化学物質と接触する頻度が高く、日用品として使用される製品が接触皮膚炎を誘発することもあり、それらの製品の種類は幅広いです。洗剤などに広く使用される界面活性剤、クリーニング溶剤などは刺激性接触皮膚炎を、ゴム製品に使用されるゴム用薬品や接着剤成分、繊維製品・プラスチック製品に使用されるホルムアルデヒド・着色剤・紫外線吸収剤・抗菌剤などはアレルギー性接触皮膚炎を誘発します。日用品の中には患者が原因製品だと気づかずに使用し続け湿疹病変が慢性化していることも少なくありません。
化粧品皮膚炎は、一般の接触皮膚炎同様に、臨床的に、アレルギー性接触皮膚炎、刺激性接触皮膚炎、光アレルギー性接触皮膚炎、色素性接触皮膚炎などに分類されます。

幹細胞|Stem cell

幹細胞は、いわば組織や臓器に成長する“もと”になる細胞です。
自分の幹細胞を使って、組織や臓器、器官の再生や機能回復が可能になれば、免疫的な拒絶反応や倫理上の問題なども克服できると考えられます。そのような考えから、幹細胞治療はすでに国家プロジェクトとしても注目を集め、その実現をめざして様々な疾患治療への臨床研究が行われ、有効性が確認されています。幹細胞治療の発展はめざましく、ここ数年の進歩からも、今後ますます発展していくことに大きな期待が寄せられています。

乾癬|Psoriasis

乾癬にはいくつかの病型がありますが、尋常性乾癬が約90%を占めます。ですから普通、乾癬というと尋常性乾癬のことを指します。尋常性乾癬は慢性で出没を繰り返す病気ですが、有効な治療法は数多くありますから、あきらめないで病状に応じた治療をしていくことが大切です。汎発性膿疱性乾癬の場合は、ある程度の注意が必要ですが、通常、乾癬で命にかかわることはありません。
銀白色の鱗屑(皮膚の粉)をともない境界明瞭な盛り上がった紅斑と呼ばれる紅い発疹が全身に出ます(図1、図2)。乾癬の患者さんの90%位がこの症状です(尋常性乾癬と呼ばれる最も多い病型です)。個々の発疹の大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。
乾癬は慢性で軽快と悪化を繰り返しますから一律な治療方針はありません。外用薬はステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬やその両者の配合薬が主に使われますが、各々、特性が異なります。内服薬(のみ薬)としては、レチノイド、シクロスポリン、メトトレキサート、アプレミラストが主なものです。これに紫外線療法を加えた3つ(外用療法、内服療法、光線療法)が基本的な治療法です。

肝斑|chloasma、liver spots

両頬や額、下顎、鼻の下に左右対称性にある、地図のようにべったりとして見えるものが肝斑です。
肝斑は、30代以降に発症する後天性のしみです。40代以降の女性では、潜んでいる薄い肝斑を含めると50%近い方に肝斑が見られます。紫外線と女性ホルモンが強く関係しているといわれますが、現在の医学でもはっきりした原因は不明です。

基礎代謝|Basal Metabolism

基礎代謝は呼吸、体温の維持等に用いられる消費エネルギーであり、生活する際に必要となる最低限のエネルギーです。一日の総消費エネルギー量の約70%を占めています。一般にピークは10代ですが、加齢により減少し、特に40代以上の減少は激しいとされています。
基礎代謝量の多さは筋肉の多さ・脂肪の少なさに関連しています。尚、筋肉が多いと消費するエネルギーの量が多くなります。基礎代謝が少ないと脂肪の溜まりやすさ、身体の不調等が懸念されます。減少を緩和させることとして、筋肉の衰退を防ぐことが重要です。筋肉トレーニング、有酸素運動を行うことで高めることに繋がります。ダイエットを行う際にも筋肉の量が多くすることで基礎代謝を高めることができ、筋肉トレーニングが推奨されるのはこのためです。
成人の場合、体重1kgあたり毎時1kcalを消費しているとされています。体重が50kgの場合は毎時50kcalで、1日(24時間)に換算すると2,000kcalです。

きめ|Grain

皮膚の表面をよく見ると細かな溝があり、三角や四角の模様になっています。この溝を「皮溝」といい、盛り上がった部分を「皮丘」といいます。この皮溝の深さや皮丘の形が「キメ(肌理)」とよばれます。
キメが整った肌は、光を反射し、美しく透明感があります。

QOL|Quality of Life

QOLは、Quality of Lifeのことで、日本語では、生活の質と訳されることが多いです。
1970年代、アメリカの障がい者たちが、失われた日常的動作(ADL)や、手段的日常生活動作(IADL)の回復が見込めない場合でも、社会参加をし、自立した生活を実現するため、声を上げたのが最初です。このことにより、アメリカでは、失われた身体機能の回復のためのリハビリから、生活の質を重視したリハビリへと変化したことが知られています。
日本では、一般的に仕事と生活のバランスをとるという意味や、患者の要望の応える医療や、心身への負担の少ない医療という形で使われることが多くなっています。

強皮症|Scleroderma okadaiensis

強皮症には全身性強皮症と限局性強皮症があり、両者は全く異なる疾患ですので、この区別がまず重要です。限局性強皮症は皮膚だけの病気で、内臓を侵さず、心配のない病気です。全身性強皮症は皮膚や内臓が硬くなる変化(硬化あるいは線維化といいます)が特徴です。
全身性強皮症はいわゆる膠原病に属する病気です。硬くなる変化(線維化と言います)が皮膚、肺、消化管、腎臓などの臓器に起こってきます。

局所麻酔| Local anesthesi

末梢神経に局所麻酔薬を注入して、意識を保ったまま無痛を得る麻酔法です。
使用する薬剤や、添加する薬剤によって、作用の時間が異なります。
ジェルやクリーム、注射など、さまざまなタイプの麻酔があります

魚鱗癬| Ichthyosis

全身の皮膚が赤くなり、魚のうろこ状やさめ肌状になる生まれつき(遺伝性)の病気です。うろこのようになった皮膚の状態を鱗屑(りんせつ)といいます。水ぶくれ(水疱)ができる水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症(表皮融解性魚鱗癬)、水ぶくれがみられない非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症(先天性魚鱗癬様紅皮症)、赤みがなく大型の鱗屑が特徴的な葉状(ようじょう)魚鱗癬、著しく厚く硬い鱗屑をもち最も症状の重い道化師様魚鱗癬、皮膚以外にも色々な症状があらわれる魚鱗癬症候群に分けられます。全国で100-300人ぐらいの患者さんがいると考えられています。また、男女はほぼ同数といわれています。
先天性魚鱗癬様紅皮症では、ある特定の遺伝子の異常(変異)が明らかにされてきました。遺伝子の異常により表皮の正常な状態が損なわれ、病気になると考えられています。
残念ながら、特効的な治療法はなく、症状をやわらげる治療を行います。

筋膜層| Layer of fascia

筋膜層は、筋肉や内臓を包む膜である筋膜が重なった層のことです。筋肉は多くの繊維が集まってできており、その繊維をばらばらにしないようにまとめておくための膜になります。要するに筋肉と内臓を骨格にはりつけて形を作る役割を持つ第2の骨格です。主に非常に強いコラーゲン繊維が集まった密性結合組織で、その束が種々の方向に入り交ざっています。繊維間に繊維の細胞があるのも特徴です。
筋膜は浅筋膜、深筋膜、筋外膜、筋周膜、筋内膜の5種類があり、それぞれ働き方が違います。筋繊維を包む筋内膜、その筋内膜の集まりをまとめた筋束を筋周膜が包み、筋周膜の集まった筋全体を筋上膜と筋外膜で包んでいます。この筋肉の一つのまとまりを骨格と内臓とセットにして全身を包み込みます。この膜を深筋膜といいます。仕上げとして皮膚の下にある脂肪を加えて薄い膜で覆います。浅筋膜が皮膚の下の全身を覆う膜です。
5種類の膜の総称あるいは、体の筋肉の筋膜が重なった層を筋膜層と呼びます。

くすみ|dull skin

肌のキメが乱れてしまい、透明感が失われた状態のことです。
紫外線や乾燥、加齢、睡眠不足、刺激などの外的要因によって新陳代謝が鈍くなり、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が遅くなると、古い角質がはがれず、角質層が厚くなります。角質層が厚くなることで、皮脂や老廃物がたまり、整っていたキメが乱れてしまい肌の透明感が失われていきます。これが、【くすみ】です。
喫煙やストレス、冷え性などの血行不良で、血管が収縮して血液の循環が悪くなってしまった場合にも肌がくすんでしまいます。
また、化粧品に含まれる油分や皮脂が空気に触れているうちに酸化してしまうことも原因の一つです。

くま|Undereye circl

くまのお悩みは20代から50代以降の方まで、幅広い年代のお悩みの一つです。
目の下にくまがあると、「疲れてそう」「老けて見える」など不健康な印象を与えてしまいます。しかし、「目の下のくま」と一言に言っても、原因には大きく4種類あり、解決法も異なります。
くまの原因
・血行不良・脂肪のたるみ・くぼみ・色素沈着

クレーター|Acne scars

ニキビによるダメージで、お肌に残る凹凸の瘢痕を俗にニキビ跡のクレーターと呼びます。 真皮層のコラーゲン線維が癒着し硬くなり、窪んだクレーター状の「陥没瘢痕」となることが原因です。 ニキビ跡の色素沈着や凸凹(クレーター)は、にきびの炎症により、皮膚細胞を生成する真皮層がダメージを受け、肌のターンオーバー(生まれ変わる期間:約28日間)や傷の修復力が衰えてしまったことが要因です。 ニキビは炎症や化膿すると真皮層にまでダメージを与えてしまいます。このような炎症によって、皮膚細胞が破壊されると肌の表面がクレーターのような状態になり、肌の再生や回復と言った本来の機能が失われてしまい、自然に治るのは難しくなります。 ニキビ跡は体質や肌質なども関係しており、一般に皮膚が硬いタイプの方はクレーター状になりやすいといわれています。皮膚の炎症に対する免疫反応の度合いや体質によっても異なります。そのため、跡の残り方や程度には個人差があります。

グリコール酸|Glycolic acid

グリコール酸とは、有機酸の一種であり、酸性の性質を持っています。さとうきびやブドウにも含まれている酸であり、別名をフルーツ酸とも呼ばれています。グリコール酸が美容で注目されるようになったのは、ケミカルピーリングで頻繁に用いられるようになったためです。
ケミカルピーリングは、酸の作用を利用して、肌表面の余分な角質を除去するための美容術です。余分な角質層が取り除かれることにより、肌の新陳代謝が活発化し、若々しい肌が生まれてきます。また、ニキビなどの肌トラブルの解消にも効果があります。
グリコール酸は、安全性が高く、マクロゴール軟膏を使用すると皮膚への浸透が角層で留まるという有利な点があります。またグリコール酸によるケミカルピーリングでは、施術した後にすぐに日常生活や仕事に復帰することができるという点が魅力的です。

グルタチオン|Glutathione

グルタチオンは、アミノ酸で構成される化合物の一つです。生物の中にはこの物質が含まれていて、人間の体にも皮膚や肝臓といった部位に多く存在する成分です。生命活動にとって必要なものではあるものの、老化やあるいは紫外線といった要因から、体内の成分量が少なくなってしまいます。いつまでも若々しい体作りのために、このグルタチオンを用いて、老化による美容の問題を解決する取り組みがあります。
グルタチオンが有害物質を体内で解毒し、肝機能を強化するとされ、にんにく注射の成分に含まれることもあります

経口免疫寛容|Oral immunological tolerance

口から入った食品な ど、からだの維持に必要な成分には過敏な免 疫反応を起こさないという現象です。 食品 によるアレルギーを抑えるしくみであるとい えます。 この経口免疫寛容はアナジー、アクティブ サプレッションなどと呼ばれている機構で起 こるとされています。

経皮感作|Transdermal sensitisation

アレルゲンが皮膚のバリアを通過して、表皮や真皮に侵入すると、免疫細胞と反応して感作が起こります。これを「経皮感作」といいます。
食物アレルゲンへの感作は経皮的に成立し、それがアレルギー発症につながるという「経皮感作仮説」が世界的に注目を集めています。
まず皮膚のバリア機能の低下が起き、それに伴いアレルゲンに対する経皮感作が成立します。これが、食物アレルギーや喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患を次から次へと発症するアレルギーマーチにつながると考えられるようになってきています。
近年、特定の化粧品を使用する前は食物アレルギーの既往が無かったのに、化粧品使用後に、含有成分に関連した食物アレルギーを新たに発症された方が散見されています。代表的な事例は、2,000例以上の(旧)茶のしずく石鹸の使用者が発症した小麦アレルギーです。当該石鹸に含有された加水分解コムギ(グルパール19S)に経皮的に感作し、小麦を含む食品を摂取した際に食物アレルギーの症状が誘発されるようになりました。

血管炎・紫斑病|Vasculitis/purpura

全身性血管炎では発熱、頭痛、倦怠感、体重減少、多関節痛、筋肉痛といった全身症状に加えて、腎臓、心臓、肺、消化器そして神経などの血管の障害によって生じる多彩な臓器症状がみられます。腎不全、高血圧、肺炎、消化管潰瘍、神経炎などの何れか、あるいは複数の症状が出現します。皮膚症状としては、紫斑、紅斑、血疱、潰瘍、皮下結節などの症状がみられます。皮膚に紫斑を認め、全身症状を伴う場合には血管炎が疑われます。
皮膚症状に対しては止血薬や血管強化薬を使用します。関節痛に対しては非ステロイド系抗炎症薬による対症療法を行います。腹部症状には絶食と輸液で対応しますが、軽快しなければ副腎皮質ステロイド薬を使用します。腎障害に対しては副腎皮質ステロイド薬が中心ですが、治療に抵抗性の場合には一度に大量投与するステロイドパルス療法や免疫抑制剤の併用療法を行います。

ケミカルピーリング|Chemical peeling

ケミカルピーリングとは、科学的な方法を使って肌表面の角質を落とし、肌を綺麗にする美容法です。
ピーリングとは、英語で「皮をむく」という意味で、美容の場合、肌表面の角質を溶かしたり削ったり破壊したりして取り除き、その下にあるきれいな皮膚を表に出すことを指します。この方法はさまざまですが、最近は薬剤によって溶かすか、細かな硬い物質で取り除くのが主流です。さまざまな酸を行い、肌表面の角質層を取り除くことで綺麗にすると同時に、肌の状態を改善させる事ができます。
クリニックで施術するケミカルピーリングは、コスメや美容サロンなどでは難しいような薬剤を高濃度で使用します。肌表面に強い薬剤を塗るため、医療機関で行う必要があります。皮膚の角質層を取り除き、新しく露出した皮膚に対して保湿ケアを行います。専門家が行うので少し費用は高くなりますが、ニキビ跡や肌荒れなどにも効果的とされています。

ケロイド|Keloid

ケロイドおよび肥厚性瘢痕は、怪我ややけどなど、皮膚に生じたキズが治る最終段階で生じる皮膚のできものです。通常、肥厚性瘢痕を経てケロイドに至り、両者は連続する病変と考えてよく、厳密に区別できない場合もあります。
大まかにいえば、傷痕が周囲より盛り上がることで肥厚性瘢痕となり、さらに拡大する場合ケロイドとなります。つまり、皮疹がもとの傷と同じ範囲にできるものが肥厚性瘢痕であり、傷よりも広範囲に広がってできるものをケロイドと考えればよいでしょう。原則、肥厚性瘢痕は治療などによりもとに戻るとされますが、ケロイドは残念ながら残存することが多く整容的に問題となります。
治療法としては、副腎皮質ステロイドが第一選択です。軟膏などの外用療法に加え、副腎皮質ステロイドを含有するテープ剤などを貼付します。

合成界面活性剤|Synthetic surfactant

合成界面活性剤とは、石油系界面活性剤を指します。天然由来の界面活性剤に比較し、「肌に残りやすい」とか、「肌に危険です」などネット上で多くの記載がありますが、その根拠はありません。
界面活性剤の構造で、肌への吸着性や洗浄性などコントロール可能です。

コラーゲン|Collagen

皮膚の真皮層に存在し、皮膚内の組織と組織をつなぐたんぱく質の一種です。コラーゲンが豊富な肌は弾力がありつややかですが、加齢とともにその生成は衰えていきます。皮膚以外に、骨や軟骨などにも存在します。

ゴルゴ線|Golgo Line

「インディアンライン」とも呼ばれ、目の下から頬の真ん中を斜めに横断するラインを指します。加齢に伴う脂肪のこけや筋肉の緩みなどが原因で筋状のラインとなって現れます。