今回のテーマは、「顔のエイジング・・・ニキビ編」です。
お客様よりニキビに関してのお問合せがあったので、今回はニキビのことをお話したいと思います。
ニキビというと、「皮脂が過剰に分泌され、毛穴に皮脂が詰まり炎症を引き起こす」ことが大きな要因とされています。多くの皮脂が分泌される時期と言えば思春期。そのため、思春期のシンボルになっていますね。思春期はまだまだ成長期なので、男女問わず男性ホルモンが活性化し、皮脂の分泌が過剰になることが多く、ニキビを発症しやすいと言われています。
大人になってからはどうでしょうか?
皮脂の分泌量が減少しているにもかかわらず「大人ニキビ」で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
大人になると???
「大人ニキビ」の原因は様々な要因が言われています。生理周期やストレスなどが引き金となってホルモンバランスが崩れて皮脂分泌が盛んになってしまうことや、皮膚が乾燥することで、乾燥を補うための皮脂過剰分泌が原因と言われています。
大人になってニキビになると、「おっ、若いね!」なんてからかわれるくらいなら、まあいいのですが、ニキビ跡になったり、シミになったりすることもあるので、要注意です。また、スキンケアを変えた時にニキビになった・・・なんて経験、一度はあると思います。私も結婚当初、某海外高級ブランドのスキンケアの試供品をいただき、喜んでお風呂上りに使い、「わー、いい香り」などとセレブ気分を味わったのもつかの間、朝起きたら、なんと顔に何か所もニキビが発生(-_-;)。焦りました・・・。
ニキビになるにはアクネ菌という皮膚にいつもいる常在菌が関与しますが、アクネ菌を失くすことは出来ません。アクネ菌は悪いやつではなく、皮脂などの大好物がたくさんあると、ついつい食べ過ぎちゃうだけなんです。つまりはこのおいしいごちそうを与えすぎることが要因なので、ごちそうは適量が一番なのです。
富士フィルムが実施した面白い研究があります。大人ニキビを発症している20〜30代女性25名のニキビを解析し、発症箇所と肌の水分・油分との相関性を検証しました。その結果、大人ニキビは皮脂の過剰分泌ではなく、肌の乾燥との相関関係が観察されました。つまりは肌の乾燥が進んだ部分ほどニキビになりやすいということです。
(Makiko AIMI,Yuki IMAIZUMI, Akina NAKAUNE,Noriko OHIRA, Takuji KOSUGI,Naoko YOSHID, Eriko IKENAGA,Takeharu TANI, Gen OMURA, Development of Cosmetics Brand for Pimples “Lunamer AC”, FUJIFILM RESEARCH & DEVELOPMENT ,No.59-2014)
えーー、そうなんだあ、と思われた方が多いのではないでしょうか。
ということは、肌の保湿をしっかりすればニキビになりにくいのね・・・という考えになりますね。そう、肌の保湿はすごく大切で、皆さんはスキンケアと言えば「保湿」よねえ、となりますね。
スキンケアに配合されている保湿剤は様々ありますが、どの保湿剤でも問題ないのでしょうか?そんな疑問を持って研究を進めたチームがいます。サティス製薬での研究調査です。
https://www.kirei-testing-labo.com/release/20090519.html
この研究調査では、スキンケアに配合される保湿剤14種類のアクネ菌の資化性(菌の増殖)を検討しています。
その結果、約3種の保湿剤がアクネ菌を顕著に増やしてしまうことがわかりました。
「大人ニキビ」で悩んでいる方や、ニキビができやすい方は、乾燥は大敵、保湿が大切(でも保湿剤には要注意。)
保湿効果の高いスキンケア商品を選んで、エイジングの一つ、「大人ニキビ」も正しくケアしたいですね。